2015年6月30日火曜日

カラーリング・その3


   韋駄天ZEROのスタイリングに関してディレクションをさせてもらいました。
   というよりは自分が造形を担当しているから自然にそうなってしまうのですが。
   とくに今回はミクがつかないからカラーリングもコントロールできるチャンスです。
   岸本氏に了解を得て韋駄天ZEROのビジュアルの面倒をみることになりました。

   基本コンセプトは過去と未来を繋ぐマシン。
   MIRAIとしては初の電動バイクTT零12のトリコロールカラーをベースに、
   ミクへの思いを込めた配色にしてTT零13から採用されたカメラホルダーを装着。
   アンダーカウルの黒色はまだ見ぬTT零16の完成時を示唆しています。

   裏テーマとしては最小の仕事で最大の効果。
   なるべく手間を掛けずにいかにベースマシンの面影を無くせるか。
   しかし造形は自分で進められるのですがカラーリングは頭の中にしかありません。
   ラッピングの施工をするためには指示書が必要になります。
   そこで未来輪業の黒川氏にデザインとスケッチを個人的にお願いしました。

   そして、何回かのキャッチボールを経て完成したのが下の画像です。 




   しかし、この案が採用されていないことはブログを読んでいる方は判ると思います。

   ロアーのスポンサーロゴが再現できなかったのは自分の読みが甘すぎたにしても、
   電動バイクならではのオールインワン感を狙って造形したタンクシートが、
   塗り分けラインの位置と回り込んだシートによって小振りのタンクに見えてしまう事。
   シートカウルの小さいゼッケン。黒に塗れなかったフレームとスイングアーム。
   主張しすぎるアルマイト色のサポートパーツ。(白と黒は提供してくれないそうです。)

   結果的に黒川氏を巻き込んでしまった今回のドタバタ劇。
   ただでさえ工数がないのに別のカラーリング案でいきたいと一週間も作業を止められ、
   再開したとたん例のロアーカウルの張り出しの件。
   黒川氏から最終案のメールが届いていたのはラッピング施工日の早朝4時でした。

   完成した実機のカラーリングが彼の無償の対価にふさわしいとは思えません。
   それでも韋駄天ZEROの仕事が彼のキャリアに加わってしまうのであれば、
   せめてもの恩返しの気持ちをこめて、この原案のスケッチを公開させていただきます。


   誰かを批判しているのではなく、もっとカッコ良く出来たのに!というお話。

2015年6月29日月曜日

パイクス・レースウイーク・決勝


   パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム。電動バイククラス優勝!
   2輪総合は13位。4輪も含めた総合でも29位の成績でした。
   そして無事でゴールすることが出来たのがなによりも一番嬉しい結果です。


   チームMIRAIの皆さん、お疲れさまでした!
   そして、
   応援をしてくれた皆様。
   ブログやツイッターなどで拡散してくれていた皆様。
   協力していただいた関係各位の皆様。
   ほんとうに本当にありがとうございました!!




   マシンはミドルセクションからセーブモードが効いてパワーが半分になったようです。
   それでもこの走りですから開発期間があればもっと安全に速く走行できたはず。
   岸本氏はいつもギリギリでバタバタしているけれど何かあってからでは遅いのです。






   今回のチームMIRAIのクラス優勝は弊社にとってもひとつの区切りになりました。
   未来のことはまだ分かりませんが、とりあえずは優勝おめでとうございます!

2015年6月28日日曜日

パイクス・レースウイーク・予選走行&ファンフェスタ






   本日、日本時間23時より決勝開始です!パイクスピークの"頂点"をめざせ!!

2015年6月27日土曜日

パイクス・レースウイーク・予選


   3日間の練習走行が終わり本日はボトムセクションでの予選です。
   1日目のボトムはトップタイムだったので好結果が予想されます。



   
   なんと!電動バイククラスは1位!さらに!2輪総合でも4位です!
   バイクは60台もエントリーしていますから予想を上回る快挙ですね。




   決勝に向けて期待が高まりますが、モーターの発熱がネックになっています。
   モーターの温度が上がるとコントローラーが出力を半分程度に抑えてしまうようです。
   モーターをバッテリーが取り囲む設計に当初からこの問題は懸念されていていました。
   バーテリーボックスの搭載位置を変更していれば多少は改善できたと思われます。
   とりあえずパワーが半分になっても相当な馬力がありますから、
   岸本氏にセーブモードが発動しないように上手く乗ってもらうしかないですね。

2015年6月26日金曜日

パイクス・レースウイーク・練習3日目


   本日の練習走行はアッパーセクションです。
   電動バイククラスのトップタイムはまたしてもオハイオ大学のRW-3だったようですね。
   予選が上位のチームからスタート順を選べる仕組みですが、
   先攻で逃げ切りが良いのか、後攻で追い上げが良いのか、どちら有利なんでしょうか。
   ちなみに去年は予選1位の先攻でしたが最後に転倒して抜かれています。





   合流したハイクロスの満若ディレクターが動画をUPしてくれました!
   明日は一番時計だったボトムセクションでの予選です!



2015年6月25日木曜日

パイクス・レースウイーク・練習2日目


   本日はミドルセクションでの練習走行。
   電動バイククラスのタイムはオハイオ大学チームが速かったようです。
   さすがマン島TTZeroクラスで2度も3位になっただけの実力がありますね。
   ライダーも同クラスで優勝しているロバート・バーバーだから強敵です。
   2番手はチームMIRAIの韋駄天ZEROとキッシーですが、
   実はこの2台、リッタークラス並みのタイムで走っているんですよね!
   原動機は標高が上がれば上がるほどパワーは下がるけど電動機は変わりません。
   2輪総合でも上位の成績を狙えるのではないでしょうか。




   画像は昨日からチームMIRAIの臨時広報を担当するフリーライターの山下剛氏。
   やっぱりプロだけあってカッコイイですね!

2015年6月24日水曜日

パイクス・レースウイーク・練習1日目


   パイクス練習走行ボトムセクション、電動バイククラスの1位のようです!

   今年の初めに岸本氏からNEWマシンの構想を聞いたとき、これなら勝てるなと。
   その時点ではまさか今年用に作るとは思ってもいなかったけれど・・。

   とにかく自身が熱くなりすぎないようにすること。
   去年の映像を見るとコーナー進入時の突込みが段々と激しくなっているからね。
   それと、絶対に落ちないように!

   がんばれチームMIRAI!ガンバレ韋駄天ZERO!頑張れキッシー!


2015年6月23日火曜日

パイクス・レースウィーク・初日


   パイクスピーク・ヒルクライムのレースウィークが始まりました!
   ようやく2015年パイクス参戦マシン韋駄天ZEROの初公開です。

   実は自分も完成車を見るのは初めてなんですよね。
   ずいぶんと出し惜しみしていたけれどベース車両が何かは見抜かれていたかな。
   いろいろと思うところはありますが、とりあえず上出来ではないでしょうか。
   ビジュアルに関しては最小の仕事で最大の効果という目的は果たしています。
   



   受付と車検は無事に通過したようです。
   こちらも最小の人数で最大の結果を残すということでしょうか。
   例年になくコンパクトな体制のチームMIRAIです。
   記念写真を見ると韋駄天ZEROの小ささが伝わってきますね。
   このコンパクトなマシンにかなり大きな出力のモーターを搭載しているので、
   パワーウェイトレシオ的にはレシプロ車を超えるポテンシャルを秘めています。




   会社でもアイドルでも何でも、5年もやっていれば何らかの成果を求められます。
   今年こそは期待していますよ。岸本さん!

2015年6月16日火曜日

カラーリング・その2


   韋駄天ZEROのラッピングが出来上がりました!素晴らしい仕上がりです。
   パーツの組み付け確認をして弊社の仕事は全て完了しました。

   いやーカッコイイですねー!
   自画自賛ですが妥協しないで作りましたからね!それなりに自信はあります。
   昨日の話は、時間がもう少し有ればもっと格好良く出来たのに!というハナシ。
   機会があればもっとカッコイイ原案のスケッチをお見せしたいと思います。



   
   たった3ヶ月でマシンを作り上げた岸本氏。
   その無謀ともいえるドタバタ劇に巻き込まれていった協力会社は数知れません。
   そんな岸本氏ができる恩返しは唯一つ。
   パイクスピーク・ヒルクライムの電動バイククラスで優勝することです!

2015年6月15日月曜日

カラーリング


   韋駄天ZEROのカラーリングは自分がコンセプトとイメージを考えていて、
   造形自体もそれがベースになっています。過去と未来を繋ぐマシンとして。
   それらを未来輪業の黒川氏に伝えてデザインとスケッチを依頼したのものです。

   昨年までの流れだとデザイナーがスポンサーロゴの配置まではしません。
   弊社はスポンサー側ですからビジネス的にもそこは最重要項目です。
   前回までは自分が担当していたのですが今回はそれだけの時間がとれません。
   という訳で黒川デザイナーに29社全てのロゴのレイアウトもお願いしました。
   タイトなスケジュールのなかでの迅速なワーク、本当に頼りになります。

   残念なのは時間切れでフレ-ムの塗装が出来なかったのと、
   ロアーカウルの張り出しが大きすぎてコンセプトの再現が不可能になった事。
   そして全体のバランスを考慮せずパーツを提供してきたサプライヤーです。
   時間が無いからといって中途半端な仕事をすれば作品は世に残ってしまいます。
   タイムリミットまでベストは尽くしましたが上記の理由で満足はしていません。
   あとはラッピングの会社がスケッチどうりに施工してくれることを願うばかりです。

   とりあえず㈲ラマニーズの天野社長、休日返上での塗装ありがとうございました!



2015年6月12日金曜日

シェイクダウン


   本日は茨城県に在るJARI(日本自動車研究所)の城里テストセンターで、
   ㈱モビテックのボンネビルチャレンジマシンEV-01の初走行が行われました。
   協力会社も立ち合わせていただけるとのことで弊社から社長と自分と工場長、
   そして未来輪業の黒川デザイナーと一緒に行ってきました。


   心配していた雨は道中は止んできていましたが現地ではまだ降り続いています。




   待機中の関係者。フレームを製作した㈱エム・エス・ケーの藤田氏も来ていますね。




   その合間にポジション合わせするマルマス・モターサイクルラウンジの水谷氏。
   着ているのは㈱クシタニが製作したボンネビル仕様の特注レーシングスーツ。




   本邦初公開?モーターは左右のリアアクスルに2機掛けで搭載されています。




   小雨になってきました。




   まだ路面が濡れていますが乾くまでは期待できないので走行テストを敢行します。




   車重が400kgも有りますからマシンを移動させるのも一苦労ですね。




   EV-01のシェイクダウン開始です!




   音も無くスルスルとスタートしました!




   初走行の往路は様子見ですね。
   もちろん水谷氏はモーターの特性やマシンの挙動をチェックしています。




復路はややスピードを上げて戻ってきました。水谷氏の搭乗レポートはコチラ




   ボンネビルチャレンジの中心人物、モビテックの田井中氏。
   彼の情熱と理性がこのプロジェクトの原動力になっていると言っても過言ではない。




   次の走行に備えて各部の点検やデーターのチェックをするモビテックスタッフ。
   自分と黒川氏は水滴の跡で空気の流れを確認します。




   コースは午前中までしか使用できないので時間的にこの往復がラストになります。
   水谷氏の搭乗レポートその2はコチラ。走行動画はコチラ




   一先ず走行可能な状態に組み上がったEV-01
   弊社的にはフロントフェンダーの製作とボディカウルの改造が残っています。
   その後は㈲ラマニーズで塗装して㈲カラーフォースがステッカーの施工します。




   とにかく取り回しは大変です。




   EV-01のシェイクダウンは無事終了しました。
   モビテックの皆さま、関係各位の皆さま、本当にお疲れさまでした!
   そして応援して頂いてる皆さま、本当に有難うございます!




帰りは千葉のガルクラフトに寄り道していきます。




25年前のガルクラフトの作場氏との出会いが未来輪業の黒川氏との出会いを生み、
   それがMIRAIの岸本氏と繋がり、やがてモビテックの田井中氏と繋がっていく。
   人生に何ひとつ無駄は出会いはない。ということなんですね。

2015年6月11日木曜日

カウリング改造・その2


   昨晩に作っておいた捨て型にFRPを張り込みます。





   カメラホルダーも出来ました。ついでにメーターブラケットも。





   前にも書いたけれど、出来ません!って言っちゃえば楽なんだけどね。

2015年6月10日水曜日

カウリング改造


   ボンネビルの方は山を越えましたが、もうひと山のパイクスの方が残っています。
   バッテリーボックスを逃げるためのカウリングの改造です。


   完全にはみ出していますね。
   弊社的にはサイドのボックスはフレームと平行に搭載するように主張したのですが、
   ㈱MIRAIの設計スタッフがそんなに出ていないと言うので納得したのが失敗でした。




   予定ではロアーカウルを中心で切って広げるだけで収めるつもりでいましたから、
   タイムリミットが迫っているなか想定外の大改造になります。
   17日の渡米までに艤装品の改造と塗装とカラーリングをしなければなりません。






とりあえずクレイで造形しました。
   カタチに関しては時間が無さすぎて成るようにしか成らないというのが本音。
   これ前にも書いたな。




忙しいという字は心を亡くすと書きますからね。気をつけたいものです。

2015年6月9日火曜日

アッパーカウル・その2


   アッパーが完成したのでフェンダーを除く全ての艤装品を㈱モビテックに納品しました。
   EV-01のベンチテストも無事に終了し12日にJARIでの実走テストを行います。




   ライダーズビューです。チャレンジする水谷氏の気分に少しはなれるでしょうか。
   天候が心配ですが弊社も実走テストに立ち会う予定。




   いよいよシェイクダウンです!

2015年6月2日火曜日

アッパーカウル


  の製作に入ります。

   EV-01のアッパーカウルは勢いで自分がクレイ造形をしたモノですが、
   短時間で仕上げたので面が荒いだけでなく形にいたっては半分しかありません。
   ㈱モビテックでもスキャニングしたデーターからの3Dモデリングに苦労したらしく、
   別取りしたスクリーンのデーターがアッパーのデーターに上手く合わないとの事。
   よくある話なので「そこに時間を掛けるより現合でやりましょう。」となりました。

   現合で作る理由はもうひとつあって、選んだスクリーンの形状が複雑なのです。
   市販車のスクリーンはバックミラーと友締めしてあることが多く、
   なおかつミラー部で面の切り替えしをしているから取り付け角度がばらばらです。
   したがって元の穴を流用することが難しいからです。




   ということで取り付け穴の部分はカットしてマスターモデルにセットします。
   茶色の帯状の物はシートワックスといって一定の厚みが必要な所に使います。
   ここがスクリーンの新たな取り付け部になるのです。が、
   スクリーンの横が凹んでいるんですよね。成形の歪でしょうか?
   埋めてしまうことは簡単ですが今度はカウルとの間に隙間が出来てしまいます。
   取り付けネジが浮いてしまい確実に締めきれないので危険です。



   
   というわけでスクリーン取り付け部を途中からさらに一段上げました。
   結果的に面白いカタチにもなりましたね。
   クレイで造形した時からこうなることは分かっていたので想定内ではあります。
   視界に関してはライダーの水谷氏に確認は取っていますのでご安心を。
   「前だけ見えてれば大丈夫!」だそうです。


2015年6月1日月曜日

6月


  になりました。

   今月は2つのプロジェクトとも大詰めです。

   ㈱モビテックのEV-01は8日のベンチテストと12日に実走テストが控えています。
   艤装品の製作を急ピッチで進めなくてはいけません。
   ㈱MIRAIの韋駄天ZEROは17日に渡米して28日はパイクスピークのレースです。
   弊社の担当はカウリングの改造とマシンの塗装が残っていますね。

   通常業務をこなしての作業ですから、それなりに大変です。